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#25 O'Clock

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思えばあの大雪が降るとはとても思えなかった前の日は

寒さも和らいだ木漏れ日に温もりを感じながら
木々の隙間に爽快な青空を垣間見て進んだ坂道
そのうち汗ばんでくるのと同時に
歩くほど肩に食い込むバッグのショルダーストラップで息も上がってきて
やっぱり歩きじゃなくバスかタクシーで来れば良かったと後悔
ただあてもなく彷徨うのはわかっていたから
歩くほうが良いかと思ったんだよね



それらしきものは辺りに影すらなくて
自力じゃ無理かと思い始めたころ
道の端で足止めを食らった
諦め半分の気分で
遠くの枝のすき間に海を望んだ
ここもダメ...引き返して
別の場所を探しに行こうと視線を落とし
感じた違和感

DSC00254.jpg


落ち葉に覆われたそれ
長い年月が過ぎ
人工のものでさえ
今までずっとずっと此処にあったかのように変わり果て佇む
外見とは裏腹に
と言っても、その時目にしたのは
思ってたより大きいそれの
ほんの一部分

目にした途端
身体に感じてたバッグの重さも
暑苦しい上着のすき間から逃げる体温も忘れることで
そこに着いたことを僅かな時間差で知り実感する

全体像を把握するに細心の注意を払って
「今」からそこに繋がる入り口を探しまわった
入り口は出口で

通過するだけの日常ばかり


名称未設定-00244

けれどそれは
本当の入り口で
入った瞬間から第二の時間が
感じれれないほど流れが遅く固唾をのみ
次第に止まり広がって包み込む時間の中
しばらくカメラを押さえた指で




シャッターを切れずに微笑む















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[ 2013/01/17 21:53 ] 野外撮影 | TB(0) | CM(0)

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